こんにちは、おばんです。
理学療法士を目指す学生の皆さんは養成校に通い、日々勉強を頑張っていると思います。
最終学年にもなると、国家試験も近づき、勉強がより大変になりますが、就職活動にも力を入れていかないとですよね。
僕は病院と介護老人保健施設での勤務経験があります。
今回、僕が経験した病院と介護老人保健施設を比較した上で、理学療法士としての最初の職場をどうすれば良いかを書きたいと思います。
※あくまで僕が勤めた勤務先での主観です。全ての病院、介護老人保健施設が同じ状態という訳では無いので、ご了承ください。
1. 病院と介護老人保健施設で働いてみての違い
- 病院
- スタッフが多い、同期が多い（色々教えてもらえる）
- 色んな疾患が見れる（急性期、回復期、維持期）、経過が追える
- 他職種とのやり取りが学べる
- リハビリ以外の業務も多い（書類業務など）
- 1日の流れ（スケジュール）がしっかり決まっている
- 新人教育がちゃんとしている（プリセプター制度を取り入れているところもある）
- 院内の勉強会や症例報告会などの機会が多い
- 給与は介護老人保健施設より若干少ない（場所による）
- 残業はまずまずある
- 介護老人保健施設
- スタッフはそこまで多くない
- 基本的に維持期の高齢者のリハビリ
- 他職種とのやり取りは病院よりは少ない
- CTやMRIなどの画像診断をする機会が少ない
- 自分の考え通りのリハビリが行える（指摘される事が少ない）
- 時間の融通が利く
- 書類業務はほどほど（多くない）
- 病院ほど新人教育に力は入れていない
- 症例報告会、勉強会は少ない
- 給与は病院より若干高い（場所による）
- 残業はほぼ無い
ざっと箇条書きで簡単に挙げてみました。
具体的に考えてみると…
病院は色々な疾患のリハビリが学べます。基本的に疾患ごとの典型的な症状が生じている方が多いため、その疾患に対するリハビリのイメージがしやすいと思います。
総合病院ともなれば規模が大きいため、広いジャンルの疾患や他スタッフの介入方法、リハビリに対する考え方など、色々勉強できる事が多いです。
やはり1年目は慣れていない分、戸惑う事が多いと思います。他スタッフが多いと学べる事も多く、自分の考えの幅が広がります。
しかし、スタッフごとに考え方が違うので、全てを取り入れると自分のリハビリの整理がつかない可能性もあります。
特に病院は作業療法士や言語聴覚士と組んで、1人の患者に介入する事も多いので、情報量が多くなると思います。
日々の書類業務や患者の状態把握、他スタッフからの指導など業務後もやる事が盛り沢山だったので、定時帰りは夢のまた夢でした(笑)
今度、病院勤務で大変だった事や辛かった事を記事に書いてみますね。
介護老人保健施設は病院ほどスタッフが多くないため、ある程度知識がないと判断に困る場面もあるかもしれません。
疾患ごとの症状はさほど変わりませんが、既往歴に内部疾患があったり、認知症がみられていたりするなど、非典型的な状態の場合が多いです。
リハビリ以外の業務にも慣れる必要があるため、ある程度経験を積んでいる人の方が良いかもしれません。
しかし、病院より自分のペースで介入が行えるため、ある程度余裕を持ちながら業務が行えたと思います。
病院に勤めている時は、書類業務は業務後に実施する事がほとんどで、残業が多かったのですが、施設では勤務時間内に終わらせる事ができました。
ほぼ毎日定時で帰れたため、自分の時間が多く作る事ができ、生活の質が向上したと思います。
給与面は病院と施設でほとんど変わらないと思います。施設の方が気持ち高い感じはありますが、ボーナスは圧倒的に病院の方が高かったです。
これは場所ごとによって違うので、しっかり調べてくださいね。
2. 何を基準にするか
病院と老人保健施設の2つを比較しましたが、最終的な判断材料となるのは、『自分がどのように理学療法士として生きていくか』だと思います。
「ガッツリ勉強していきたい」、「維持期の人をメインにリハビリしたい」、「給与が多いならどこでも」、「家から近いところがいい」など、人それぞれ考えがありますよね。
僕の場合は「とりあえず知識を身に付けたい」を1番に考えていました。色々考えた結果、最初の職場は病院に決めました。
比較的、新人教育に力を入れている病院であり、先輩から指導も頂けたため、理学療法士としての土台が作れたと思っています。
現在は転職し、病院には勤めていないですが、今でも病院で学んだ事は活かせています。
3. まとめ
今回は僕の経験から、病院と老人保健施設で比較して話をしました。
この2つ以外にも訪問リハビリやクリニック、特別養護老人ホームなど理学療法士の働き口はまだまだあります。
ぶっちゃけ自分の中の譲れないところと求人情報が一致するならば、職場はどこでも良いと思いますよ。
その職場でどうやっていくか、どのように生活していくかは、人それぞれ違うため、自分の価値観に合った職場選びをする事が大事です！
だからと言って、「資格も取ったし適当でいいや」とか無責任になるのはダメですよ！
患者さん、利用者さんがいる事で理学療法士は働けるので、しっかり責任を持って働く事は心がけて下さいね。
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