こんにちは、おばんです。
前回の記事で理学療法士についての話をしました。今回は理学療法士になるためにはどうすれば良いかをまとめようと思います。
理学療法士になる最短の方法は1つです!
それは、3年制の養成校を卒業し、国家試験に合格後、理学療法士の資格を得る事です。
1. 具体的な流れ
国家試験に合格する必要があると話しましたが、「よし、今すぐ受験しよう!」っていう事はできないんですよね。
国家試験を受験するには、養成校にて3年以上の勉強が必要だからです。そこで卒業と認められて、受験の権利が得られます(卒業見込みも含む)。
養成校は大学や短大、専門学校などがあります。主に3年制か4年制であるため、どちらかを選択する形になります。ちなみに僕は3年制の専門学校を卒業しました。
※すでに作業療法士の資格を持つ方は2年以上学べば受験資格が得られるみたいです。
養成校を卒業(卒業見込み)して、国家試験に合格後、晴れて理学療法士になれるという訳です!
2. どんな事を勉強するのか
理学療法士は医療職となりますので、医学的な知識や専門性のある分野を中心に勉強します。僕の場合は3年制の専門学校でしたので、4年制の学校と少し違う部分もあるかもしれませんが、まとめてみました。
【1年生】
1年時は『解剖学』や『生理学』、『運動学』などの基礎的な勉強をします。ここで学ぶ内容は理学療法士としての土台となる部分であるため、きちんと身に付けておく必要があります。他にも『理学療法評価学』や『義肢装具学』、『物理療法』など専門的な勉強も行いました。
また、実習も始まり、1年時では「見学実習」が行われます。その名の通り、実習先の理学療法士と行動し、実際の現場や仕事の流れ、他職種との関わりなどを見学します。この実習で理学療法士としての姿勢を学ぶ事になります。実習期間は2週間でした。
【2年生】
2年時は『整形外科学』や『神経内科学』、『病理学』、『精神医学』など専門性の高い内容が増えていきます。他にも実際の疾患をベースに学生が患者役と理学療法士役に分かれて行う実技練習などもありました。
2年時の実習は「評価実習」が行われます。実際の患者や利用者に対し問診や検査測定、理学療法評価を実施し、専門的な実技能力を身に付けていきます。実習期間は1ヶ月でした。
【3年生】
3年時は概ね実習が中心となります。3年時の実習は「総合実習」と呼ばれ、今まで学んだ事の集大成となります。2年時の評価実習と違い、実際の治療まで行います。立場は学生ですが、行っている事は現場の理学療法士と同じであるため、非常に内容の濃いものとなります。実習期間は2ヶ月で、2回実施しました。
僕の学生生活3年間の勉強の中で、最も大変だった事が『実習』でした。他の理学療法士の方も「実習が1番キツかった。」と言われる方が多いです。実習で何が大変だったのかを今度まとめてみようと思います。
ちなみに実習前は実技評価のテストを実施しました。緊張感のある空間でのテストなので、非常緊張したのを覚えています(笑)
自分の学生時を思い返すと、座学よりも実技の方をメインに取り組んだ記憶があります。
もちろん座学もベースとなる部分であるため、非常に大切ですよね。
しかし、知識として頭に入れた事をさらに深めていくにはアウトプットする事が大切だと思います。
『習うより慣れろ』とまでは言えませんが、座学も実技も目的を持って取り組み、それを表出していく事が自分の中の経験値として積み重なっていくと思います。
3. 国家試験について
上記の通り、養成校を卒業(卒業見込み)する事で、国家試験の受験資格が得られます。
国家試験は筆記のみですが、問題は一般問題と実地問題に分かれています。
一般問題
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法
実地問題
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法
理学療法士国家試験の施行
国家試験の試験期日や試験地は毎年同じ訳ではないため、厚生労働省のサイトをしっかりと確認する必要があります。(厚生労働省 資格・試験情報)
ちなみに理学療法士の国家試験は1年に1回しか行われません。
万が一、不合格となった場合は、1年後に再受験する形となります。しっかりと勉強しておく必要がありますね。
国家試験に受かれば、晴れて理学療法士となれます。
4. まとめ
最短で理学療法士になるには3年制の養成校に通い、国家試験に合格する事です。国家試験に合格しなければ、次の年まで試験を待たなければなりません。
国家試験に1発合格するため、学生の時から知識と技術を高める必要があります。
この記事を見て、理学療法士になろうと思っている方や興味のある方に対して、参考になれば幸いです。
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